現代数学の系譜 古典ガロア理論を読む36at MATH
現代数学の系譜 古典ガロア理論を読む36 - 暇つぶし2ch183:ニくに真の算術は算術的に定義不能である。この結果はタルスキの真理定義不可能性として知られる。 プレスバーガー算術は帰納的公理化可能、無矛盾かつ完全である。プレスバーガー算術は加法しか含まない公理系であり、ゲーデル数によるコード化のテクニックを扱えない。そのため、不完全性定理は適用できない。 また、実閉体の理論やユークリッド幾何学も完全であり、(直観に反して)算術を含まないため、不完全性定理は適用できない。したがって実閉体の理論は決定可能である。もっと精密にいうと実閉体の理論では量化記号消去が可能である。この事実は数式処理系の実装などに応用されている。 なお、群や環の公理などは、「自然数論を含まない帰納的公理化可能かつ無矛盾な公理系」であり、不完全性定理は適用できないが、不完全である。例えば、可換群と非可換群がともに存在することから、健全性定理より、群の公理からは積の可換性は証明も反証もできない。 (引用終り) 以上です




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