現代数学の系譜11 ガロア理論を読む32at MATH
現代数学の系譜11 ガロア理論を読む32 - 暇つぶし2ch218:明な真命題のことである」という のはキリスト教の唯一神的見解であり、ギリシアでは公理(公準と呼ばれた)は論争相手に対して認めてもらうよう要請する前提 のことであった。 この事実を踏まえた上でアリストテレスの著作を調べてみると、ギリシアでは非ユー クリッド幾何学が模索されたのかもしれないということがありえないことではないことがわかってくる。 3冊書いた一般書(『無限の果てに何があるか』、 『無限のパラドクス』と本書)の中では一番一般受けがする面白い本ではなか ろうかと思うのだが、それほど売れなかった。 題名が悪い、誰も√2が不思議 だなどと思っていないという声があった。 このまま絶版になるのは、ギリシア まで出かけるほど打ち込んだ苦労が報われないような気がするので、いつか文 庫本になって欲しいと願っていたのだが、幸いなことに、2007年2月に「ちくま学芸文庫」 として復刊した。




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