17/05/14 12:02:29.73 aOBm0ly2.net
>>501
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解析系大学院への進学を考えている方には辞書代わりとしても最適.
本書は現代の解析学の基本的な言語となっている関数解析をほとんど
微積分と複素関数論の初歩のみの知識を前提として詳しく述べたもので
あるが,狭義の関数解析にとどまらず,その基礎と応用に関わる基本的
事項まで広く扱い,他書参照の必要がなく自己完結的になっている.関数
解析としてはコンパクト作用素のスペクトル理論や自己共役作用素の
スペクトル分解までの通常のコースに加え,弱位相にかんする定理や
局所凸空間についても述べてある.関数解析で必要となる位相空間論に
ついてはかなり詳しく述べられ,選択公理と Zorn の補題の同値性に
いたるまで証明されている.また,解析学の問題に適用する際に必要な
非有界線型作用素や Banach 空間値関数の微積分,解析関数,
Bochner 積分も扱っている.さらに,応用上不可欠な Lp などの関数空間に
ついても基礎事項を丁寧に説明している.連続関数空間については,
Ascoli-Arzela の定理,1 の分解の存在,Riesz-Markov-角谷の表現定理などの
古典的定理の証明が与えられている.