16/10/08 13:16:28.26 xW+EldRM.net
>>54
Little エキシトン(*註 励起子 これは1次元) の話はよく分からないが、Ginzburg 二次元超伝導体の話は、ベレジンスキー Two-dimensional Systemsと関係がありそう
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特集 日本物理学会50周年記念(第51巻, 1996) 日本物理学会誌 | 刊行物 | 一般社団法人 日本物理学会
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50年をかえりみる 超伝導研究の歩み 大塚泰一郎* 第51巻9号
6. 多彩な超伝導物質の登場から高温時代の幕明けへ
1964年に,W.Littleはエキシトン(*註 励起子)を媒介とする相互作用によって,一次元的な構造をもつ有機化合物で室温超伝導が期待できることを発表し,波紋を投げた.この期待は実現しなかったが,Ginzburgの理論的考察等,多くの研究を刺激する効果はあった.
高Tc材料の応用分野に対する重要性から,発現機構の基礎研究を要望した故安河内昴に応えて,中嶋貞雄を代表とする文部省特定研究「新超伝導物質」がスタートしたのは1984年である.
スイスのBednorzとMllerが酸化物LaBaCuOで超伝導の徴候を発見したのは1986年であるが,
単一相をもつ良質な試料の作製とMeissner効果の測定を通じて,(La1-xBax)2CuO4の組成をもつ試料が,当時の最高記録Tc=23K(Nb3Ge)を上まわるTcをもつ超伝導体であることを示したのは,特定研究でBaPbBiOの研究にとり組んできた田中昭二らの東大グループである.
翌87年には米国のP. ChuらがTc90KのYBa2Cu3O7を発見し,さらに88年には金材技研の前田弘が100Kを越すTcをもつBi2Sr2Ca2CuO10を発見し,いわゆる超伝導フィーバが起ったことは記憶に新しい.