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数学を断念させられた阪大時代の私は絶望感を味わい、そして毎日下を向
いて暮らす事を余儀なくされた。だから芳雄は老人ホームで夢と希望を全
て奪われ、そして周囲からの冷ややかな視線を浴びながら、絶望感と共に
死を待つだけの生活を送る事になった。
罪を犯したのだから、その罰として『黙殺され放置される老後』を送る事
を強いられるのが自分がやった事に対する報いであり、自業自得というモ
ノだろう。他人に対して余計な口出しをし、馬鹿な事をした者の老後だ。
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