現代数学の系譜11 ガロア理論を読む22at MATH
現代数学の系譜11 ガロア理論を読む22 - 暇つぶし2ch695:132人目の素数さん
16/09/17 08:50:23.77 MokdApDK.net
つづき


ち,もし1 つのスクリーンに無限個の穴を空け,その結果スクリーンがもうそこには存在し
ないという,彼のobservation は大変面白いものです.Feynman が示したことは,S(source) と
O(detector) の間に何もない(つまり,1 つのスクリーンもない) 空間があるとしても,粒子がS
からO へ伝播する確率振幅は(存在しない) スクリーン達の各々の穴達の各1 つを通って行く
確率振幅達の和になることである.換言すれば,

mathcal{A}(t=0 にS を出発しt=T にO に至る)
= sum_{(paths)}mathcal{A}(t=0 にS を出発し,ある特定の経路を経てt=T にO に至る)
これはS 1 に書いた式(15) K(t,x; O,y)=sum_{X:X(0)=y,X(t)=x}varphi|X] と同じことである.
図9. 経路を連続な折線で近似する
数学的厳密にこだわる人は如何にsum_{(paths)} を定義するかについて心配する.Feynman は
Newton やLeibniz に従った.図9 のように,経路を短い線分達からなる(連続な) 折れ線で近
似する.そして,線分達の長さをzero にする.すると,これは,お互いに無限に近いスクリー
ン達(各スクリーンには無限個の穴が空けられた) が置かれた空間を丁度一杯にしていること
になります.......

謝辞.筆者が手描やXerox コピーで用意した本稿の図をtex text 用に変換するに際して,熊
ノ郷直人さんに助けて頂きました.ここに厚くお礼を申し上げます.

まとめ
経路積分(汎関数積分) とは,
すべての経路(場) に渡って「足し上げる」こと
Cf. 統計力学の分配関数(partition function)

おわり


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