現代数学の系譜11 ガロア理論を読む19at MATH
現代数学の系譜11 ガロア理論を読む19 - 暇つぶし2ch558:部 剛久 数理解析研究所講究録2012 (抜粋) ここでの主要な参考文献の一つとして,[7] (飛田武幸「確率論の基礎と発展」, 2011 年4 月,共立出版が度々用いられるであろう. 本著は理論の基礎とその発展全般に関わる専門書であるばかりでなく,入門者のための優れたテキスト・参考書としても十分に役立ち得よう.応用を 主とする本著の続編が出版されることを期待したい.他に先生の近著の洋書二冊が後に紹介されよう. 2. イノベーション理論から新しい確率解析へ: 飛田の仕事 前節の結果に基づいて,本論(I) では飛田のイノベーション理論を中心に,彼の現代確率解析(ホワイトノイズ解析) が展開されていく過程の起こりまでをまず歴史的に展望する. (1) P. Levyと飛田武幸:イノベーション理論の誕生前から現代確率解析へ至るまでの歴史展望P. Levy (1886?1971) と飛田武幸(1927-)とは確率論研究をとおして,両者間には密接な交流があった.そのこと は飛田が,19 世紀末から20 世紀前半にかけて活躍したWiener, Kolmogorov, W.Feller, 伊藤清などと 同様に,近代確率論の形成と発展に大きく貢献した当時世界的な巨匠であったLevy の最も深い影響下に あったと云えようか.飛田にとって彼とのアカデミックな年月は前世紀の後半に入ってからのことであ り,その期間は決して長いものではなかったであろうが,そこから得た貴重な研究上の教訓は,名古屋お よびプリンストンの両大学での充実した研究生活の中で,強固に培われて後に大輪と化す優れたアイディ アとこれらの実現が約60 年間を経た今日もますます衰えを見せないでいることは実に驚嘆すべきである (2011 年7 月の韓国および名古屋での研究集会の講演原稿[12] 等) . (つづく)




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