16/01/16 17:04:40.01 AaUSB/SH.net
>>3-4
(>>39の続き)
>「さて本題に戻るが」, 但し「ここでは」もっときびしい同値関係を使う. 実数列の集合 R^Nを考える.
>s=(s_1, s_2, s_3, …),s'=(s'_1, s'_2, s'_3,…)∈R^Nは,ある番号nから
>先のしっぽ「いわゆる第n項」が一致する. 「換言すれば」∃n_0:n≧n_0 → s_n=s'_n のとき,
>同値「関係~を」s~s' と定義しよう(いわばコーシーのべったり版).
>「ここに, 任意の, 或る実数rに収束する有理コーシー列 {r_n},{s_n}∈X(r)⊂X について,
>或る番号n_0が存在して, n≧n_0 のとき s_n=s'_n なることに注意しよう.」
>念のため推移律をチェックすると,sとs'が1962番目から先一致し,s'とs"が2015番目から先一致する
>なら,sとs"は2015番目から先一致する. ~は R^N を類別するが,各類から代表を選び,
>代表系を袋に蓄えておく. 幾何的には商射影 R^N → R^N/~の切断を選んだことになる.
>「換言すると次のようになる. 商射影 R^N → R^N/~ をfとする.
>f:R^N → R^N/~ は全単射である. 実数列 {x_n}∈R^N/~ を任意に取る. すると, {x_n}は或る実数
>rに収束するコーシー列である. rに収束するコーシー列の全体を X(r) とする. すると, X(r)⊂R^N/~ であり,
>X(r) は同値関係~による商集合として扱える. X(r) を同値関係~による商集合と見なすと,
>rは商集合 X(r) の代表元として扱える. rは {x_n} に対して定まったから,
>これはコーシー列 {x_n} を商集合 X(r) の代表元として扱うことと同じである.