現代数学の系譜11 ガロア理論を読む14at MATH
現代数学の系譜11 ガロア理論を読む14
- 暇つぶし2ch516:アとが大体のこの本でいう事始めになっている。 私は射影空間を使えるようになるには大分年数がかかった。アホだからですが。 この本で主として使う道具は私などの学生時代(45年前)は3回生で習う抽象代数学の環、イデアル、剰余環、体、(準)同型写像などである。 特にイデアルが重要な役割を果たす。私は講義は初めの数回しか出ていないが、やたらと抽象的で、具体例でいうと整数環の素イデアルが何者かすら分からなかった。 (それはアホだからしょうがないかも。昔はそういうのは自分で考えろ、ということで教えない先生も多かったように思う。) 要するに1個の素数で生成される(単項)イデアルであり、代数的集合でゼロになる多項式はイデアルを成すが、それが素イデアルということは、代数的集合が既約(幾つかの成分に分解しない。 素数も幾つかの素因数に分解しないように)ということである。この本のようにそう言われれば良く分かるが、講義でもちょっとぐらいは触れてしかるべきと今は思うが、私が講義に出なくなってから教えていたのかも。 しかし代数学とは本当に抽象的なもんだなぁ?、イメージがわかない、わからん!!と間違った固定観念を持ってしまった。 ということで私は研究の息抜きに6日でさっと読んだが、この本が読者として想定している、抽象代数学を勉強したがイマイチピンと来ない、代数幾何を知りたいがどうも取っつきにくい学生さんにはユニークな好著と思うので、一読をおすすめする。
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