現代数学の系譜11 ガロア理論を読む13at MATH
現代数学の系譜11 ガロア理論を読む13 - 暇つぶし2ch297:132人目の素数さん
15/05/01 17:03:28.68 NPJj25Yb.net
>>260
見落としがあった。>>269の[第2段]は次のように訂正。正確には
nが奇数のときとnが偶数のときとで場合分けをする必要がある。
[第2段]:cを求めて、任意のx∈Rに対してf(x)=xなることを示す。
ここで、n≧2なる自然数nを任意に取る。f:R→Rは環同型写像だから、1=1^nから、f(1)=(f(1))^n。また、f(1)=c∈R。
従って、c=c^n。nが奇数のときc=c^nの実根はc=0またはc=1であって、これら2つに限る。
nが偶数のときc=c^nの実根はc=0またはc=±1であって、これら3つに限る。
n≧2なる自然数nは任意だから、自然数変数nを条件n≧2の下で走らせて考えれば、c=0またはc=±1である。
ここで、c=0とすると、f(x)=0であり、f:R→Rは環同型写像だから実関数f(x)=0は逆関数を持つ。
これは、定値関数fは逆関数を持たないことに反し矛盾する。よって、c≠0。
次にc=-1とすると、f(x)=-xである。よって、f(1)=-1。
f:R→Rは環同型写像だから、nをn≧2なる任意の偶数とすると、(f(1))^n=f(1)が成り立ち、
よって(f(1))^n=1から、1=-1が成り立つことになるが、これは1≠-1に反し矛盾する。よって、c≠-1。
一方、c=1とすると、f(x)=xであり、fは逆関数を持ち、f:R→Rは確かに環同型写像となり、
満たすべき条件をすべて満たす。故に、c=1であり、fはf(x)=xと一意に定まる。


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