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日本は「恐れに満ちた組織」に支配されてる
組織の中の「恐れ」で明暗 ハーバードが見た原発事故
ハーバードビジネススクール教授 エイミー・エドモンドソン氏（中）
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「恐れのない組織：職場に学習力・イノベーション・成長をもたらす心理的安全性の創出では、東日本大震災に関する2つの事例が紹介されています。
1つは、国や東京電力が福島第1原子力発電所（以下、福島第1原発）の地震・津波対策を検討する過程で、数々の重要な警告が無視された事例、
もう1つは、福島第2原子力発電所（以下、福島第2原発）の増田尚宏所長（当時）とそのチームが卓越したチームワークで危機的状況を回避した事例です。
なぜこの2つを取り上げたのですか。
◆「恐れに満ちた組織」と「恐れのない組織」
この2つの事例が対照的だからです。
福島第1原発の話は、「恐れに満ちた組織」の決定が日本に悲劇を招いた事例であり、
福島第2原発の話は、「恐れのない組織」が日本を救った事例です。
◆「上司に報告したらどう思われるか」という恐れ
私は著書の中で、恐れには「健全な恐れ」と「不健全な恐れ」がある、と述べました。
福島第1原発の安全対策の事例で説明するならば、
健全な恐れとは、「もし巨大な地震や津波が襲ってきたら、どうなるだろうか」と危惧すること。
不健全な恐れとは、「問題を上司に報告したら、どう思われるだろうか」「こんなことを言ったら、周りの人に無能だと思われないか」などと心配すること。
◆不健全な恐れを抱かない環境をつくるのがリーダー
◆人間関係より仕事に集中させたホワイトボード