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Comprehensive survey results of childhood thyroid ultrasound examinations in Fukushima
in the first four years after the Fukushima Daiichi Nuclear ... - PubMed - NCBI
URLリンク(www.ncbi.nlm.nih.gov)
福島第原発事故後4年間における福島小児甲状腺超音波検査の包括的な調査結果
鈴木俊一らの論文
BACKGROUND:
甲状腺の結節とガンは、大人と比べ子供たちにはまれである。
しかし、1986年のチェルノブイリ原発事故後、小児甲状腺ガンの急速な増加が見られた。
2011年の原発事故後の福島で得られたデータについての無用な混乱と誤解を避けるため
甲状腺結節とガンのベースライン有病率は、体系的に標準化された基準で慎重に評価されるべきであり、
リスクがあると認められる集団に包括的に適用されなければならない。
AIMS:
福島県民健康調査の公式枠の下で、我々は超音波を用いた福島の子供たちへの甲状腺検査を行い、
若年期の甲状腺異常、特にガンのベースライン有病率を確定するため、原発事故後4年間にわたる
調査結果を分析した。
SUBJECTS AND METHODS:
事故当時福島県に住んでいた2011年4月1日現在の18才以下の367,685人のうち、
300,476人が甲状腺の超音波検診を受けた。そのうち甲状腺結節保有者2,108人に対しては、
穿刺吸引細胞診(FNAC)の必要性有無の決定のため適用される標準的基準に従い、
先進の超音波機器を使ったさらなる検査が行われた。
FNACの結果は外科手術の必要性と細胞診の組織学的所見を決定づけるものであった。
RESULTS:
再受診者2,108人のうち543人に穿刺吸引細胞診(FNAC)を行い、そのうち113個が悪性または
悪性疑いと診断された。その後、99人の患者が外科的切除を受け、甲状腺乳頭癌95例、
低分化型ガン3例、良性結節が1例であることが判明した。福島の小児甲状腺ガンの総有病率は
10万人中37.3人であり、避難地域とそうでない地域との間で大きな差はなかった。
甲状腺ガン患者の外部被ばく線量推計は、最初の4ヵ月間で2.2mSv以下であった。
CONCLUSIONS:
福島のこの4年間の調査で明らかになった小児甲状腺ガンの高い有病率は、マススクリーニングが
原因であると思われる。この有病率は、他のいかなる場所での偶発癌の数字をも明らかに上回っている。
他の統計結果(ガン登録でさえ)と直接比較を行うことは、方法論の違いのため意味がないことである。