16/02/06 11:17:42.96 EV4FPYQm.net
>>374続き
Epidemiology誌に掲載された岡山大津田氏論文に対するレターについて
ハードボイルドチェロ弾きさんの一連のツイート
ハードボイルドチェロ弾きさん
お、いつの間にか残りのレターが閲覧可能になっている。津田氏の反論(らしきもの)も掲載されている。ということで、読んでみた。
URLリンク(twitter.com)
まずは、これ
URLリンク(journals.lww.com)
福島での発生頻度は百万人当たり605人。
これに対して他県で同一プロトコールで実施したスクリーニング検査では甲状腺癌が1例見つかり頻度は
230人/百万人。そのほか日本で実施された甲状腺の超音波スクリーニングの結果では300~1300人/百万人
とばらついている(岡山大、慶応女子高などの調査)。また、事故直後に0~14歳の小児の甲状腺の被曝線量
を測定した結果、99%は15mSv未満、最高でも35mSv(等価線量と思われ)。
なお、チェルノブイリの事故後高濃度に汚染されたミルクにより被曝当時乳幼児であった10歳未満の患者が多く発生した。
一方、福島では10歳未満の患者はほとんどいない。いずれにしても拙速な結論を出すべきではないと結論付けている。
次は、これ
URLリンク(journals.lww.com)
ここでは計算の方法論上の間違いをまず指摘。
”Regrettably, their analysis has a serious methodological error regarding the prevalence pool with the 4-year duration."と。
津田らは潜伏期間の(独自)定義に基づき、有病率が期間を通じて一定であると前提している
(すなわち全症例が事故後にスクリーニングで検出される大きさになり、4年以内に臨床的に検出される大きさまで
成長したという仮説になる)が、これは不合理であると指摘。
そもそもいつ「スクリーニング可能な大きさになった」かは不明であるし、甲状腺癌は成長が遅いことから
大多数は潜在的なままとどまっている可能性があるから、というのが理由。
従って、従来の罹患率を分母として発生率比(IRR)を出すと大幅な過大評価になると。
いずれにしてもデータは福島県立医大により公開されており、研究デザイン固有の限界をよく理解して解析すべきと指摘。