16/02/01 19:40:08.02 ZPleVG8i.net
北海道がんセンター名誉院長 西尾 正道
『原発事故による甲状腺がんの問題についての考察(1)』
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冒頭部分より
2011年3月11日の大震災と福島第一原子力発電所の人災事故は日本に深刻な問題をもたらした。
国民の健康被害が憂慮される中、チェルノブイリ原発事故の教訓から、まず甲状腺がんの発生に配慮して
福島県民の18歳以下の人々を対象に超音波装置による甲状腺検査が行われている。
その結果、2015年11月30日時点で、152名の「悪性または悪性疑い」の人が発見されている。
これを受け、原発事故由来かどうかが議論の的となっている。
この結果を「スクリーニング効果」や「過剰診断」とする見解と「放射線由来の甲状腺がんの多発」説が議論となっている。
こうした現状について政府・行政・御用学者は事故の影響を過小評価する立場から発言し、一方で反原発・脱原発の
人達は多発説を強調している。しかし、先行調査の結果を受け多発説を強調する人達に対して、私は多発と決めつける
のはまだ時期尚早であり、多発とは断定できない旨を発言したことに対して、脱原発・反原発をともに目指してきた人達から、
議論する姿勢ではなく、個人的な誹謗・中傷的なクレームや偏執狂的な批判・非難も寄せられている。
そこで、甲状腺がんに関する今までの知見(がんの成長速度、食生活、検査機器の精度、甲状腺がんの自然罹患率、
年齢や性差など)から私見を表明するものである。なおこの問題に関して、討論会や講演会で、顔を合わせて議論はするが、
私見に対しての一方的な反論やクレームは一切お断りしたい。また個人的なメールへの返信も控えさせていただく。
ただ、疑問、反論、異論などに対する見解は、「市民のためのがん治療の会」のホームページ上で随時公開する予定である。