15/11/23 13:03:35.65 QQZoQ39v.net
厚生労働省は先月、福島第一原発で働き、白血病を発症した40歳代の男性を労災と認定した。廃炉作業の従事者では初となる。
男性の被曝線量は、他原発での分を含めて19・8ミリ・シーベルトだった。厚労省が定めた原発作業員の被曝限度の「年間50ミリ・シーベルト、5年で100ミリ・シーベルト」を大きく下回る。
それでも労災と認定されたのは、被曝限度とは別に、白血病の労災認定基準があるためだ。厚労省の専門家検討会が「年5ミリ・シーベルト以上の被曝がある」「他の要因が考えられない」といった認定基準を踏まえて判断している。
被曝限度は、健康への影響が顕在化しないとされる値だ。一方、労災基準は、放射線への感受性が特異的に高い人がいると仮定し、こうした人が補償から漏れないよう定められたものだ。
全く別の観点から設定された被曝限度と労災基準を安易にリンクさせてはならない。
厚労省は、1976年から原発作業員13人を労災認定している。今回を含め、「(被曝と発病の)因果関係が証明されたものではない」と強調している。
不安が広がらないよう、正確な情報の周知に努めたい。