15/06/22 15:41:13.16 puA0umBPO.net
【電力】乱立する石炭火力計画、環境大臣のＮＧで混乱必至か [転載禁止]2ch.net
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1: 海江田三郎 ★ [] 2015/06/22(月) 15:12:02.82 ID:???
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環境省の望月義夫大臣がある新規計画にノーを突き付けた“望月ショック”に、
電力業界はこれから直面する問題の難しさをあらためて認識することになった。
6月12日、望月大臣が大阪ガスとJ-POWER、宇部興産の3社が山口県宇部市で進める
石炭火力発電所建設計画について、「現段階で、是認しがたい」という意見書を宮沢洋一経済産業大臣に提出したのだ。
これに先立つ6月1日、2030年における電源構成が固まったことで、「2030年度に2013年度比26％減」という
温室効果ガス削減目標の政府原案が定められた。意見書が出されたのは、このまま石炭火力建設の計画が進めば、
政府原案に示した目標と整合しなくなるからだ。
ただし、宇部の計画に落ち度があったわけではない。電源構成と政府原案の策定と、
環境アセスメントの手続き時期が重なったために、数ある石炭火力建設計画の中で宇部の計画が“いけにえ”となってしまっただけで、
運が悪かったとしか言いようがない。
そもそも火力発電所から排出されるＣＯ2の削減については、13年4月の時点で電力業界全体で枠組みを決める
必要性が国から示されていた。電力業界は国内全体の電源構成、それを基にした国としてのＣＯ2削減目標が定まっていなかったため、
この宿題を先送りせざるを得なかった。
電気事業連合会の八木誠会長は電源構成が決定された後、この宿題について「可及的速やかに策定する」と言うのみで、
具体的なスケジュールは示していない。“望月ショック”にある環境省の真の狙いは、
電力業界全体にＣＯ2削減へ本腰を入れさせることだとみられている。
どう手を下ろさせるのか？
だが、足元ではそんなことはお構いなし。来年4月に電力小売りの完全自由化が迫っており、
商機を見いだした電力会社をはじめ、ガスや石油元売り、総合商社などが、
最も発電コストの安い石炭火力発電所の建設計画に食い付いていた。
業界内では「こんなに石炭火力の計画を立てて、ＣＯ2問題はどうするんだ」とささやかれていたが、
それは二の次。自由化市場で勝ち残るため、幾つものにわか仕込みの計画が乱立した。その数は現在明らかになっているだけで、
全国に10件以上もある。
しかし、当然だがこれらの計画が全て実現すれば、ＣＯ2排出量削減計画との整合性はもとより、
電源構成で定めた石炭火力26％をも超えてしまう。つまり、計画の幾つかは、撤回に追い込まれる可能性があるのだ。
ある業界関係者は「手を挙げた事業者に、電事連はどうやって手を下ろさせるのか。
絶対にもめるし、どの会社も“取れない選択”だ」と話す。
“望月ショック”で業界が再認識した問題は、想像以上に難解だ。
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