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仮設の１人暮らし男性救う 生活相談員が心肺蘇生
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南相馬市鹿島区の仮設住宅で倒れていた１人暮らしの男性（６４）が、
訪問した生活支援相談員のとっさの心肺蘇生法で、一命を取り留めたことが２５日、分かった。
男性は東京電力福島第１原発事故に伴い、旧警戒区域の同市小高区から避難。
同市社会福祉協議会によると、２２日の訪問時から男性が体調不良を訴えていたことから、
相談員が毎日訪問して関係機関にも連絡。
２４日午前１０時２０分ごろ、相談員の鈴木信茂さん（６４）と小林祐子さん（２３）、
富沢みち子さん（５５）の３人が男性方を訪問したところ、男性が室内で倒れてうめいていたという。
鈴木さんは、男性の脈が取れなかったことから、心臓マッサージを行い、
小林さんと富沢さんは１１９番通報するとともに救急車を誘導した。
鈴木さんによると、心臓マッサージの結果、徐々に男性の意識は戻った様子だったという。
鈴木さんは「心肺蘇生法を施すのは初めて。早く救急車が到着してほしいと願いながら、マッサージを続けた」、
小林さんは「今回は連携プレーがうまくいった」とそれぞれ振り返った。
生活支援相談室長の大杉幸一さん（６７）は
「当初は訪問を拒否していた男性が心を開いて訪問を受け入れるようになった。
体調不良を訴えたため、重点的に巡回しようということになり、また本来の２人一組ではなく、
たまたま３人で訪れたことなど、さまざまな要因が重なったまれなケースだ」と分析した。