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グレーゾーン乳頭癌に対する診療方針
URLリンク(www.jstage.jst.go.jp)
近年の悪性腫瘍診療において,診療ガイドラインの果たす役割は大きい。 2010年版甲状腺腫瘍診療ガイドラインによれば,
グレーゾーン症例に対する術式は,確立したものがないが, T3あるいは N1症例には,全摘を推奨している。
2005年から2013年10月までに経験したグレーゾーン症例は50例,男性12例,女性38例で,14~78歳(50.3±18.9),平均腫瘍径は28.6±7.9mmであった。
現在の当科における手術方針は,45歳未満:片葉に限局,Ex0 or 1,N0,M0の場合は片葉切除+D1,対側に癌および癌疑いの結節あるか,
あるいは, Ex2 or N1 or M1症例には全摘+ D2-3, 45歳以上:T1aかつ N0, M0の症例は片葉切除+ D1,それ以外の症例は,全摘+ D2-3としてきた。
したがって,グレーゾーン症例に対して葉切除を行った7例中6例は小児例を含む 45歳未満症例であった。外側リンパ節郭清は,
術前 USや CTで転移陽性と判断した場合,当該部位を含んだ領域を郭清するという方針になりつつある。