15/07/20 12:32:31.63 .net
URLリンク(takeiteasyinamerica.com)
「アメリカでは企業を短期間の間で次から次へと変わる」と書いていましたが、
アカデミックの世界でも同様、特にポスドクともなると3-5年のうちにラボを代わる人がほとんどです。
ポスドクとは、PhDを取得した人が次のキャリアに移るまでのいわば研修期間のようなものです。
なので、一生ポスドクとして過ごすわけにはきません。
(なによりも給料が安い。)
ひと昔であれば大体3ー5年間のポスドク経験を経てテニュアトラック或いは企業に移るのが平均的でしたが、
いまはアカデミックのポジションを取るのは非常に難しくなってきており、
今や「ポスドク10年」といわれています。
研究者の危ないところは、自分のプロジェクトに心酔してしまうあまり、大したプロジェクトではない、
あるいは自分が発想したプロジェクトではないにもかかわらず、
「この研究は自分が着目した素晴らしいオリジナルの研究だ!!」と勝手に思い込んでしまう人が結構います。
「恋は盲目」ではないですけど、研究に没頭するあまり視野が狭くなってしまいがちです。
研究に恋をした結果、何年かかってもそのプロジェクトをやり続けたい(なんとしてでもあのコをモノにしたい)と思ってしまい、
ラボを移ることもせず、刺激のない環境で過ごすことになります。
ある程度その道を極めた人が言うのなら分かりますが、
まだひよっこの、研究者としてスタートラインに立ったばっかりのポスドクが言うのはいわば井の中の蛙です。