15/07/04 21:02:54.40 .net
>>466-468
日本とギリシャの現状には大きな違いがある。
格付け会社であるムーディーズはギリシャ国債を、「債務不履行状態に陥っている」Cと評価したが、
日本国債の評価は中国や台湾と同程度の「Aa3」に留まっている。
ギリシャ国債の利回りは20%を超えていると思われるが、日本国債の利回りは1%以下である。
この差はいったいどこから来るのだろうか。
日本国債への信頼が辛うじて維持されている背景としては、日本の消費税率が低く増税の余地が残されていること、
日本政府は多くの資産を持っており、負債から資産を差し引いた純負債はGDPの130%程度と、
現在のギリシャより小さいこと、などが指摘されている。
しかし最も重要な点は、これまで日本の家計の貯蓄が活発であり、それが国債の購入に向けられることで
財政赤字を吸収してきた、ということだろう。
ギリシャ国債は、そのほとんどが外国で保有されているのに対し、日本国債はそのほとんどが円建てであり国内で消化されている。
国家を一つの家計に例えるならば、ギリシャ家は外からお金を借りているのに対し、日本家は家族内で貸し借りが
行われているとしても、一家全体として見れば、むしろ世界に対してお金を貸している債権国であるから大丈夫というわけである。