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元監査委員が市社協会長就任 野球賭博関与
野球賭博に関与し、長崎市の代表監査委員（特別職）を自主退職した西崎武博氏（６３）が、市社会福祉協議会の会長に就任したことがわかった。１２日の市議会一般質問で明らかになった。
同社協などによると、社協の理事２２人が改選期を迎えるにあたり、後任理事の１人として、市から西崎氏が推薦された。
８月２４日に理事会が開かれ、互選で西崎氏が非常勤の会長に就任することが決まった。任期は同日から２年間で、月約１１万円の報酬を受け取るという。
西崎氏は昨年８月、市役所近くの居酒屋で、当時の市幹部、市議３人ずつとともに１口５００円で、夏の全国高校野球大会の優勝校を予想する賭けを行った。
問題が発覚し、西崎氏は同１０月、健康上の理由で自主退職。市幹部３人が文書訓告処分となり、田上富久市長が減給２か月（１０分の２）、当時の副市長２人も減給２か月（１０分の１）となった。
１２日の市議会一般質問で、野口三孝議員（新風会）が推薦した経緯などをただしたのに対し、田上市長は「市民目線で仕事をしていたことや、若手育成などの実績から推薦した」と説明。
野口議員が「会長に就任したことを発表すべきではないか」と追及すると、田上市長は「議会での答弁が市民への説明にもなるし、定例記者会見で質問が出た場合も応じる」と述べた。
読売新聞の取材に対し、西崎氏は「賭博に関わった市議３人も、引き続きその地位にある。懸命に職務に取り組むことで、市民の理解を得たい」と話している。
（2011年9月13日 売読新聞）
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