ロシア・ウクライナ関連 ②at KOKUSAI
ロシア・ウクライナ関連 ② - 暇つぶし2ch39:名無しさん@お腹いっぱい。
22/05/16 03:57:35.76 yEKLhq4c.net
文藝春秋 2022年5月特別号
<緊急特集> ウクライナ戦争と核
米国の「核の傘」は幻想だ
日本核武装のすすめ エマニュエル・トッド
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ロシアの最大の誤算は、ウクライナ社会の抵抗力を見誤ったことです。「ウクライナ社会は自分たちとは異なる」と認識できていなかったのです。
「国家」として機能しないウクライナ
私の専門の家族システムで言えば、 ロシアは共同体家族(結婚後も親と同居、親子関係は権威主義的、兄弟関係は平等)の社会で、 ウクライナは核家族(結婚後は親から独立)の社会です。
共同体家族の社会は、平等概念を重んじる秩序立った権威主義的な社会で、集団行動を得意とします。こうした文化が共産主義を受け入れ、現在のプーチン大統領が率いる「ロシアの権威主義的な民主主義の土台となっているわけです。ですから、西側メディアが、「戦争を引き起こした狂った独裁者」としてプーチン一人を名指しして糾弾するのは端的に間違っています。プーチンは、こうした社会にふさわしい権力者だからです。
他方、ウクライナ社会は、かつて共産主義国を生み出したしたロシア社会とは異なります。断片的なデータしかないのですが、おおよそ核家族構造を持っていて、個人主義的な社会です。アナトール・ルロワ=ボーリューという一九世紀の歴史家が書いた「ロシア皇帝の帝国とロシア人たち」の描写を読むと、少なくとも小口シア(ウクライナ中部)は核家族社会だったことが分かります。
こうした人類学的差異があるが故に、スターリンは、大口シアでは農業集団化をさほど苦労せずに進められたのに、小口シア(ウクライナ中部)では、思い通りに行かず、これを強行する過程で抵抗する農民を皆殺しにしたのです(数百万人以上が犠牲になった「ホロドモール」)。
核家族は、英米仏のような自由民主主義的な国家に見られる家族システムです。しかし民主主義は、強い国家なしには機能しません。個人主義だけでは、アナーキーになってしまうのです。問題は、ウクライナに「国家」が存在しないことです。しかも西部(ガリツィア)、中部 (小口シア)、東部・南部(ドンバス・黒海沿岸)という三つの地域間の違いが著しく、正常に機能するナショナルの塊として存在したことは一度もありません。


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