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乾隆帝の率いる清帝国は中国最大の版図を築きあげた。習近平主席が率いる中国は、今、「一帯一路」政策を掲げて、乾隆帝の築いた版図を凌駕しようとしている。
この両者を見ていると、奇妙なことに気が付く。それは、共に自ら財を築いたわけではなく、先代の築いた財産を食いつぶしているという点である。そして共に滅亡のきっかけが外国の蚕食であるという点である。
乾隆帝の率いた清帝国は、乾隆帝没後、次第に弱体化し、やがて諸外国列強に蚕食されて滅んだ。習近平主席の率いる中国は、現在、すでに全土を外資に蚕食され、滅亡への道を歩んでいる。
1.外貨準備は見せ金
中国は外貨準備高が世界一だと豪語している。しかしこれは、借金が世界一だと公言しているようなものである。
そもそも外貨準備とは、他人の金で政府が自由に使える金ではなく、見せ金的な役割を果たすものである。5年以上前に、私は「中国はやがて借金大国となる」と題した小論文を発表し、このことを指摘した。
当時、私の主張は、多くの学者やチャイナ・ウォッチャーから一笑に付された。しかし最近、米国の著名なチャイナ・ウォッチャーである何清漣・程曉農の両氏が、その著書で、私とまったく同じ見解を発表した。私は学者ではないので、確たるエビデンスもなく、自らの思いつくままに主張を展開していただけであり、今回このように、著名な人たちに賛同してもらえると、それは大きな自信となる。まずそれを下記に紹介しておく。
「中国 とっくにクライシス、なのに崩壊しない“紅い帝国のカラクリ”」
何清漣・程曉農共著 中川友訳 2017年5月25日
平たく言えば、中国の銀行のカウンターに外貨が置かれれば、中央銀行は人民元でそれを購入しなければならないということだ。そして購入した外貨がすなわち中国の外貨準備を構成するというわけである。
言い換えれば、中国の数兆ドルにおよぶ外貨準備の大半は、そもそも外国政府と外国企業の財産であり、中国人のものではないということである。そのなかには外国ビジネスマンによる対中投資の資金や中国が溜め込む対外債務、中国を頻繁に出入りする国際的な短期的流動資金、いわゆる「ホットマネー」、さらにはもちろん貿易黒字も含まれる。
ただし、貿易黒字と言っても、それがすべて中国人のものというわけではない。そのうちの大きな部分は多国籍企業の資産が占めているのである。