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クリントン氏は2013年、米金融大手ゴールドマン・サックスのイベントで、「成功と複雑
さを合わせ持つ、あるいはそのどちらかを持つ人生を送ってきた人々に対しては、そのよ
うな偏見が存在する」と述べた。もちろん彼女のような人々のことだ。ゴールドマンの別
のイベントで、クリントン氏は「あなたたちは最も賢い人々だ」と話した。その言葉は巨
額の取引をするトレーダーたちを良い気分にさせたに違いない。また、同氏はあたかも自
分が無関係であるかのように、2008年の金融危機が政治問題化していることを嘆いた。そ
してドイツ銀行での講演では、金融改革が「業界内部から真に生み出されるべきものだ」
と指摘した。われわれは賭けてもいいが、ウォール街に批判的なエリザベス・ウォーレン
上院議員(民主)は事前にこうした発言をチェックしていなかったはずだ。
有権者の一部は、これらのプライベートな発言がクリントン氏の現実主義を示すシグナル
だと受け止めるかもしれない。それに予備選挙・党員集会の期間中に講演原稿が表面化し
ていれば、同氏は進歩主義者からの支持を失っていたはずだ。しかしだからといって、ク
リントン氏が銀行関係者に話したことを同氏が信じているということにはならない。われ
われの推測では、クリントン氏は20万ドルの講演料に加えて選挙資金の出し手として銀行
関係者が必要になると知っていて、彼らをだましていたのではないか。
最近は、選挙運動で示す見解が本人の政治的意図をより正しく表すことが多い。政治家は
確かにうそをついたり態度を急変させたりするものだ。ただ、大統領候補者がさらなる規
制で銀行を懲らしめたいと公の場で話し、非公式の場では本当に銀行が好きだと述べるの
なら、公の場での発言を信じよう。公の場での発言を後で否定すれば政治的コストを支払
うことになるからだ。銀行関係者に対するプライベートな約束は、講演料を支払ったゴー
ルドマンのだまされやすい人ほどの価値はない。