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トランプ氏とクリントン一家、過去の関係が公文書で明らかに
彼らは友人もしくは協力者、それともライバル関係にあったのか
2016 年 4 月 13 日 09:18 JST
今年の米大統領選で関心を呼ぶ話題の1つが、共和、民主の指名候補争いでトップを走る
不動産王ドナルド・トランプ氏とヒラリー・クリントン前国務長官の一家との長年にわたる
関係だ。トランプ氏がニューヨークで富を築く一方でクリントン夫妻が政治的な野心を
追求するなか、彼らは友人もしくは協力者、それともライバル関係にあったのか。
クリントン大統領図書館が公文書公開請求に応じて公開したビル・クリントン大統領時代の
約500ページに及ぶ資料から、夫妻がトランプ氏をどのように考えていたのか多少は垣間見る
ことができる。それによると、クリントン大統領時代にホワイトハウスがトランプ氏の
事業や、同氏の大統領選への出馬意欲に関心を寄せていたことが明らかになった。
しかし、クリントン一家とトランプ氏の間に個人的な関係があったことを示す形跡はない。
保存されている資料としては、ホワイトハウスがトランプ氏にクリスマスカードを送った
記録や、署名入りのトランプ氏の著書「トランプ自伝―不動産王のビジネスを学ぶ」、
トランプ氏が1999年に大統領選への出馬を検討していることを報じた新聞の切り抜きなどがある。
また、96年6月にクリントン大統領の個人秘書が、トランプ氏に誕生日の祝いカードを
送るべきかどうか他のホワイトハウス職員に判断を求める電子メールもあった。
その後、秘書は「トランプ氏へのカード送付は中止」と書いたメモを残しており、
誕生日カードは送られなかったもようだ。
資料の中には、トランプ氏が第3党・改革党から大統領選に立候補することを
考えていた1999年の同氏に関する記事やメモのファイルもある。
1993年にはラジオのトーク番組の司会者でトランプ氏の知り合いの
トニー・オーガスト氏が、クリントン大統領宛てに送った手紙で、トランプ氏の
ニュージャージー州アトランティックシティーへの投資を歓迎するイベントに招待した。
しかし、イベント開催日の93年4月23日の日程から見ると、大統領は出席しなかったようだ。
一方、2005年にクリントン夫妻は、パームビーチで行われた
トランプ氏とメラニア・クナウスさんとの結婚式に出席した。
トランプ氏は昨年ウォール・ストリート・ジャーナルとのインタビューで、
クリントン一家との関係はビジネス上のものだけだと述べた。「私はビジネスマンとして
重要人物には大口の献金をする。大口の献金をすれば、相手は自分が望むことを
何でもやってくれる。ビジネスマンとしてはそうした関係が必要なのだ」
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