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2016年 03月 3日 14:04 JST
コラム:大統領選敗北でも米経済に残る「トランプ効果」 James Saft
URLリンク(jp.reuters.com)
もっともトランプ氏の台頭自体には、米国民に「われわれはどこで間違ったのだろうか」という反省を促す以上の大きな意味がある。
投資家は、トランプ氏が大統領になったらどうしよう、と深刻に心配することはない。どうせ当選しないのだから。ただ、同氏
が立候補して以降、ずっと感じていたかもしれない社会に幅広く根差した何らかの動きにはしっかりと目を向けるべきだ。
クリントン氏は、予備選の相手であるサンダース上院議員とトランプ氏のために、本番の選挙では本来の政治スタンスより
も左寄りの立場を取らざるを得なくなりつつある。
もちろんクリントン氏は、トランプ氏の万事に対して乱暴な姿勢とは逆を行くだろうが、トランプ氏が取り込んだ経済的に弱い立
場の有権者にもアピールしないと勝利はないということを理解できるだけの賢明さはあるし、周囲からもそう助言されているだろう。
サンダース氏とエリザベス・ウォーレン上院議員はこれまで、金融サービス分野の規制問題でクリントン氏を左派的に仕向け
ることに成功している。実体経済で活動する人々の間で、制御できない力(金融)にだまされているとの見方が広がっている
点も考えると、クリントン氏はトランプ氏と対決する際にも厳格な金融規制路線を維持する可能性が大きい。
金融規制を厳しくすれば恐らく短期的には経済成長を押し下げるが、景気の過熱と急激な落ち込みの発生は少なくなると期待さ
れる。これは、より長い目で見ると、資産価格にとって好材料だが、目先的にはレバレッジが抑えられ、投資リターンに悪影響を及ぼす。