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【朝日新聞】 トッド氏「核の偏在が恐怖、日本も保有を」 若宮啓文氏「核持てば中国も警戒を強めてアジアは不安に」[10/30]
スレリンク(news4plus板) ※2006年10月30日閲覧
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トッド 核兵器は偏在こそが怖い。広島、長崎の悲劇は米国だけが核を持っていたからで、米ソ冷戦期には
使われなかった。インドとパキスタンは双方が核を持った時に和平のテーブルについた。中東が不安定
なのはイスラエルだけに核があるからで、東アジアも中国だけでは安定しない。日本も持てばいい。
トッド イランも日本も脅威に見舞われている地域の大国であり、核武装していない点でも同じだ。一定の条件
の下で日本やイランが核を持てば世界はより安定する。
トッド 核兵器は安全のための避難所。核を持てば軍事同盟から解放され、戦争に巻き込まれる恐れはなくなる。
ドゴール主義的な考えです。
トッド 日本やドイツの家族構造やイデオロギーは平等原則になく、農民や上流階級に顕著なのは、長男による
男系相続が基本ということ。兄弟間と同様に社会的な序列意識も根強い。フランスやロシア、中国、アラブ
世界などとは違う。第2次大戦で日独は世界の長男になろうとして失敗し、戦後の日本は米国の弟で満足
している。中国やフランスのように同列の兄弟になることにおびえがある。広島によって刻まれた国民的
アイデンティティーは、平等な世界の自由さに対するおびえを隠す道具になっている。
トッド 小泉政権で印象深かったのは「気晴らし・面白半分のナショナリズム」。靖国参拝や、どう見ても二次的な問題
である島へのこだわりです。実は米国に完全に服従していることを隠す「にせナショナリズム」ですよ。
トッド 核を保有する大国が地域に二つもあれば、地域のすべての国に「核戦争は馬鹿らしい」と思わせられる。
(抜粋)