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高橋是清暗殺後の日本―「持たざる国」への道 [単行本]
松元 崇 (著) 出版社: 大蔵財務協会 (2010/08)
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『高橋是清 暗殺後の日本』 | 一流社員が読む本
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近代国家においては、財政と金融に無知な指導層が国を動かし始めた途端、危機的状況になるか
破綻への道を歩み始める。このことは歴史を紐解くだけで無数の例があり、中でももっとも愚挙としか
言いようのない事態を招いたのが、太平洋戦争に至る日本の2・26事件以後から敗戦までの経緯かもしれない。
「明治維新」と「昭和維新」の違いは、明治維新の指導者の多くが徳川幕藩体制下において行政官として
期待された「文官」の面を持つ武士だったのに対し、昭和維新の指導者の多くは「武官」の面しか持たない軍人
だったという著者の指摘があるが、今の日本の状況を考えると、軍人の代わりに、「ポピュリズムに堕す指導層」
に対する不安と書きたくなってしまう。