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ジョージ・F・ケナン
スレリンク(whis板:19番)
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米国はいまや、一世紀を超す中国との接触および関与の歴史を持っている。その記録は
さほど米国にとってかんばしいものではない。商業的もしくは個人的利益という動機が、
表面に掲げた信仰、政治上の利他主義の動機と、あまりにもしばしば混在してきたのだ。
中国人と広く付き合った米国人の態度は、いわれなき極端な冷笑主義から、保護者ぶった
感傷主義までさまざまである。そこに住んだもののなかには、中国的環境の中での外国人
の生活につきものの種々の楽しみによって、ひそやかに堕落するままにいたものも多い。
そして中国人も(責めることはできないが)この堕落をすすめ、上手に利用する術を
心得ていることを示してきた。むろん目立った例外もある。しかし全般的に言うならば、
毛沢東以前の数十年間、個々の米国人と中国人の接触は、双方ともあまり自慢できる
ものではなかったし、互いにさほど有益だったとはいえないのである。
(アメリカ外交50年より)