10/11/09 02:02:59 Vg+gxLId.net
世界中がいま激変の嵐のなかにある。アメリカやヨーロッパのユダヤ人は、こうした状況のなかで
過去の歴史を思い起こしているのであろう。激変の時や不況の時に、ユダヤ人は常に標的にされて
きたからだ。こうした世界的な雰囲気のなかで、あるユダヤ人が、ユダヤ人にとって最も危険なものは、
シオニズムという考えだと言い出している。この考え方は、ユダヤ原理主義者たちの間では以前から
語られてきたことだ。一部ユダヤ原理主義者は、イスラエル国家の建設そのものが、ユダヤ教に
反するものだとさえ主張しているのだ。
このシオニズムはユダヤ教徒にとって危険だと主張している人物は、実は過去にユダヤ人が中東で
危険な状況に追い込まれたことは無かったというのだ。たとえば、1967年に起こった第三次中東戦争
について、当時エジプトのナセル大統領はイスラエルと戦争することを考えていなかったというのだ。
彼は具体的に、当時のイスラエルの首相や、外相、情報担当者などの証言を並べ、ナセル大統領には
開戦意志がなかったし、イスラエル側にも無かった。しかし、結果的には戦争が勃発したと説明している。
シオニズムが常に敵を作り、イスラエル領土の拡張を進めてきたということであろう。この意見が
いま出てくるのは、イスラエルのネタニヤフ首相が進める、中東和平に対する実質的な完全拒否の
立場について危機感を抱いているからではないか。現在、ネタニヤフ首相はヨルダン川西岸地区や
東エルサレムでのパレスチナ人追い出しと、入植地の建設を黙認あるいは奨励している。
しかし、その政策は結果的に、世界中のユダヤ人を危険に晒すことになるというのだ。
世界の状況は既にその段階に入っているのではないか。世界のマスコミや各種団体、国際組織が、
次第にイスラエル非難を強めてきているのは事実であろう。それが非難の段階を通り過ぎると、
明確な反ユダヤの動きが始まる可能性を否定できない。いまのうちに、理性的な平和を望むユダヤ人が、
イスラエルに対して攻撃的な政策を採ることをやめるよう、助言すべきなのではないか。
何時の時代でも、一番の敵は自身の中にいるということではないか。