23/09/06 17:24:52.86 j56aYqqe.net
映画女優の母親のロケの度に引っ越しが続いて友達も出来ず、離婚した
父親とも疎遠になった少女が、承認欲求を満たす為に病気を装ったり、
家庭内暴力をふるったりする暗~い映画.
昔観た邦画の「積み木くずし」もかなり影響を受けているのが分かった。
看病疲れで家族が娘の首が回る様な幻覚を見たり、呆けた母親を施設に
入れて面倒を見ず死なせたことの自責に念で精神的に参っている神父が、
やはり少女がベッドから宙に浮くような幻覚を見たりするが、超常現象
と騒ぐほどのことは何も起こらない。
実際に冷凍室内に少女の部屋のセットを組んだので、俳優は凍えて震え、
それが如何にも怯えているように見えるが、息が白く映ってしまうのは
ケアレスミスではないのか?悪魔のいるところは低温になるという設定は
映画内の神父の台詞にも無かったようだが。とか、撮影中いきなり銃を
発砲して本当に驚いた役者の顔を撮るというのは、映画監督の演出として
どうなの?といった疑問も。
聖水だと言って水道水をかけても苦しむという“ヒント”を、わざと騙された
ふりをして神父を混乱させようとしている、そこが悪魔の賢いところだ、
とか書いているのを、某ビリーバーのブログで読んだが何のこっちゃ。
ゲロ吐いたりするのは怖いと言うよりは、単に汚らしく気持ち悪いだけ。
悪魔というものが人の姿を装う時は、この世の者とも思えぬ美しさでもって
人心を惑わし、破滅へと導くような存在でなくては魅力的でない。
見舞いに来た監督はアル中で、自分で窓から落ちたのか、少女に突き飛ば
されて落ちたのかは最後まで不明。
刑事も困ったような顔でただ周囲をうろつくばかり。
自分は悪魔に憑依されたと信じ込んでしまった少女を正気に返すには、本当
に絞殺されるかもしれないという恐怖を味わわせれば、死への恐怖から
「悪魔から解放されたから殺さないで!」と正気に戻って泣いてみせるだろうと
老神父に死なれてヤケになった神父は賭けに出て、少女が正気の戻った瞬間、
代わりに自分が憑依された風を装い、老神父を死なせた責任と母親に対する
懊悩から投身自殺しておしまい。こんな映画を怖いと感じる日本人は、クリスチャン
になる素質があると思われ。