13/02/21 14:48:55.92 H75bnUPs.net
>>165
私はずーっとバットエンド派で、ハッピーエンド派は浅いな~と思ってたけども、
最近はちょっと考え方も変わってきて、そういう見方があってもいいかと思ってる。
チャップリンは公式には「あれは実はバットエンドだよ」みたいなことは述べては
いないからね。あくまで観客の好きに解釈しろ、みたいな感じで。
ただ、伏線はかなりあって、例えば少女がチャーリーに「手術で目が治るよ」と
言われたあと、「貴方の顔が見られるのね!」と喜ぶ。チャーリーはうなずきつつ
ハッと気付く。「今まで目が見えてないから紳士のフリが出来たのに、
目が見えるようになったら貧乏な浮浪者だとバレてしまう!!」と。
それでも、チャーリーは少女の目を治そうと思った。目が治ったら少女と会う
ことも出来なくなるのを覚悟の上で。
そんな、見返りの無い愛が、献身の心がこの映画にはあるから私はこの映画が
一番好きなんだ。
少女のために刑務所に入り、ボロボロになって出所したチャーリー。
逆に少女は目が治ってすっかり成功し、店まで構えている。そしてあの金持ちの
紳士が現れるのを今か今かと待ち焦がれている。
(素敵な男性には恋心を抱き、ではなくて、あれはチャーリーかも!と思ったから)
そこへ、みすぼらしい小男が子供にからかわれ、窓の外から自分をじーっと観てる。
これは普通、失望するよね。あまりにもさっき来た紳士とイメージが違うし。
最後の「見えるようになった?」という言葉は、チャーリー自身、目が治ったことは
嬉しいけど、自分の正体を知られてしまったやるせなさ、バツの悪さ、恥ずかしさと
絶望を感じ、いたたまれなくて、ただ笑うしかない・・・そんな感じで消えていく。
そう考えたら、泣けて泣けてしょうがなくて。
というところで、サイトをググッたら、昔私自身が立てたスレがあったのを思い出したw
参考までにおいておきます。このスレで色んな意見を読んで、上の2行のような
気持ちになったのを思い出したよ。今読んでもかなり勉強になるスレだと思います。
「街の灯」のラストシーンであえて今、討論するスレ
URLリンク(www.logsoku.com)