16/12/06 15:27:13.50 bChW50W00.net
つまらない凡人は、一人で人目につかぬ所にいると、悪事を働いてどんなことでも言ってのける。
さて立派な人を見ると、そこではじめて悪事を隠して善いところを見せようとする。
しかし人々がそれを見通すことは、まるでその肺臓や肝臓を見ぬくほどにも鋭いから、そんなことをしても
なんの役にもたたない。
曾子はこう言った。
「おおぜいの目に見つめられている。おおぜいの手に指さされている。ああ、恐れ慎むべきことだ」
財産ができると家屋もその恩沢を受けるように、内に徳ができると人の身体もその潤いを受ける。
こういうのが、内面で誠実にしておれば外にも現れるということだ。
そこで君子は必ずその思いを誠実にするのである。
(大学)