21/02/18 01:59:14.86 dJviyH6/0.net
>>795
「もう一つは、おまえ自身が強くなることだ。勇者の体液でレベル上限は越えられる。唾液や血液でも効果はあるが、ひどく効率が悪い。一番効率がいいのは精液だ」
俺は自らの股間を指さす。
元気よくテントが張っていた。
セツナは、それを見て息を飲む。
「はっきり言おう、俺はおまえのレベル上限以外の才能すべてを欲している。そのために、おまえが憎む人間どもを殺すし、氷狼族を守ってやる。それだけの価値がおまえにはあるからだ。だがな、今のまま変わらないつもりなら、おまえはいらない。そもそも、セツナ、おまえはそのままでいいのか? なにもできないままで? また弱いせいで絶望するのか?」
「セツナは、セツナは」
セツナが逡巡する。
だから、俺はあえて笑いかける。
「これは命令じゃない。自分の意思で変わるために手を伸ばせ。躊躇うな。これはただの〇〇〇じゃない。これはセツナの未来だ。さあ、選べ。おまえは未来と一緒に〇〇〇を掴むのか。それともすべてを諦めるのか」
もし、ここで未来を掴むという選択ができないなら、残念だが彼女は必要ない。
いくら、素質があっても肝心な心の強さが足りないのだから。
セツナがまっすぐに俺の〇〇〇を見る。
「セツナは変わりたい。強くなって、みんなを守りたい。氷狼族をお金のために殺してさらう人間を殺す強さがほしい。だから……」
その表情には強い決意があった。
美しいとすら思えた。
「セツナは未来《〇〇〇》を掴む」
彼女は自分の意思で〇〇〇に手を伸ばした。
合格だ。彼女は自分の未来を掴んだ。
無理強いではなく、自分の意思で。
さあ、これで彼女は資格を得た。