16/02/17 09:29:34.13 ZTvAjaJb.net
ママンの葛藤
ママンがくさくさを我が子の様に育てたなら、肉親へのこだわりをさ程持たなかっただろう。
むしろ、自立心が芽生える頃には肉親への期待を断ち切り、ママンへ恩返する事を考えるはずだ。
それは、「遠くの親戚より近くの他人」や「名を捨てて実を取る」ということわざにもある。
くさくさが肉親への執着を断ち切れないのは、ママンも迎えに来てくれる事を望んでいるからだ。
その訳は、ママンがシングルマザーの人生を歩んでいる事に由来する。
ママンには自分が結婚して生んだ子供を育てたいという思いがあったはずだ。
しかし、置き去りの赤ん坊が発見され、警察の捜索も虚しく両親は特定されていない。
祖父は実家を継ぐ者が欲しいという思いから赤ん坊を引き取る様にママンを懐柔し、それを承諾したのだろう。
ママンはくさくさを哀れむ思いのある反面、孤児を育ててくれる婿養子を結婚相手に選らばなければならなくなった。
そんな制約が掛かった事で、ママンは出産適齢期に結婚し子供を生む機会を逃してしまった。
つまり、ママンはくさくさの両親に奪われた女の自由と権利を取り戻したいという思いで待ち望んでいるのだ。