15/09/24 07:33:52.34 YjR5ElBw.net
20代半ばにて、4年近く付き合った女性に振られました。
この人と結婚して家庭を築きたいと決めていました、それぐらいの女性です。
ちょうど異変が始まったのが今から一年半前ぐらいでした
禿げを意識したのは彼女の「なんか、髪薄くなんない?」との一言がきっかけでした。
さほど気にしては居ませんでしたが、鏡で見ると薄くなっていました。
それでも遠くから見れば髪は生えて見えるレベルで、おでこにも毛は確かにありました。
しかし時間が経てば経つほど髪はどんどん細くなり薄くなっていきました。
ある日のこと彼女とデートをしていた際に学生の通行人に
「ありゃ、生まれたてのひよこのだな」と小声で馬鹿にされたことがあります。
そのときの彼女の辛そうな顔は今でも忘れることはありません。
育毛をすればなんとかなる、希望を持ったこともありました。
しかし、そんな希望とは正反対に髪は容赦なく抜け落ち薄くなっていきました。
彼女の態度は明らかに私への懐疑、そして拒絶へと少しずつ変わりつつありました。
映画、ハエ男を皆さんはご存知でしょうか?
遺伝子操作された主人公がハエになっていく映画です
気分はまさにそれでした。私は鏡を見ては悲観して
朽ちていく頭を前に、すでに魅力のある男、人でなくなることを理解しました。
事実、周りの僕を見る目は依然とは違うように変りました。
別れを切り出される前に「これが今のありのままの僕なんだ」と答えると
彼女は悔しそうな、優しい母親のような顔をしていました。あの顔は今でも不思議です。
そんな彼女の最期のメッセージは「あなたとの時間うれしかったよ」でした。
私は、うつぶせになり床を叩きながら嗚咽して号泣をしました。