16/07/03 07:54:34.49 wfqOScCM.net
その手の話についてまとめてた人のを勝手に紹介するが、
URLリンク(www.star-glider.com)
>おそらく1948年のロスとスミスの研究でこの機構に言及されているであろうことが推測できる
>(そして、それをオーベルトが取り入れた?)。
>確認するにはロス&スミスの論文およびオーベルトの著作を読まないといけないので、
>今後の課題としておく。
>
>付け加えると、円筒のように細長いものが宇宙空間でその長軸を自転軸にして回転するというのは、
>そもそも制御しなければ無理なことで自然には起こらない。
>宇宙空間で物体がそのように回転するとき、
>ちょっとした外乱があると、何もしなければ歳差運動をはじめてしまい、
>そのうちにとんぼ返りするような回転(フラットスピン)になる。
>これは、慣性モーメント(フィギュアスケートで腕を広げると回転が遅くなるアレ)
>が小さな回転軸から、最も安定する、
>慣性モーメントが最大になる軸に角運動量ベクトルが移るためである。
>フィクションでは、クラーク『2010年宇宙の旅』とその映画版『2010年』
>(1984, ピーター・ハイアムズ監督)にて、
>木星圏で放棄されていた宇宙船ディスカバリー号が、
>船内の人工重力用回転ホイールの影響により、
>船全体がフラットスピンに陥っている描写がある。
>現実にも、米国初の人工衛星エクスプローラー1号(1958年)にて、
>細長い形状の長手軸を中心に回転させることで姿勢制御(スピン安定)を狙ったところ、
>ひどい回転に陥ってしまったという事例がある。
>これがきっかけで、回転体の運動についての工学的理解が深まるという経緯があったらしい。
>また、円盤形の軸を中心とした回転は安定するので、
>その面でシリンダー形よりはトーラス形コロニーの方が理にかなっている。