15/08/25 10:33:55.42 fG3bMyp7.net
神経細胞は【デジタル】処理だけでなく化学物質による【アナログ】処理も行っている。
脳は0と1の超単純な原理のコンピュータとは別次元の【機械】。
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ヒトの脳の神経細胞は約140億個といわれています。さらに、その一個の神経細胞に
多くの神経細胞が接続しています。この巨大な構造は、コンピュータの進歩で、
いつか追いつくかもしれませんが、脳とコンピュータの大きな違いは、こうした量的な面よりも、
質的な面ではないかと思われます。
コンピュータを構成するメモリやCPUなどの素子に比べると脳を構成する神経細胞は多様です。
大脳皮質の神経細胞は、機能、形などいくつかに分けられますが、細かく分類していけば
何十種類にもなります。
機能からは、たとえば、運動器官などにつながる遠心性、外界からの情報を取り入れる求心性、
あるいは、それらの間を埋めている神経細胞などに分けることもできます。神経細胞の活動を
促進させる興奮性神経細胞と、抑制する神経細胞に分けることもできます。膨大な数の多様な
神経細胞が脳を構成しているのです。
遅い信号と早い信号
また、よく知られているように、脳の神経細胞は、電気信号によるデジタル、化学物質による
アナログの両方の信号を使っていますし、信号を次の神経細胞に渡す神経細胞の末端にある
シナプス(接触部)も、化学的なシナプスだけでなく、電気的シナプスがあります。
化学的シナプスでは神経伝達物質がやりとりされます。電気的シナプスは神経伝達物質を介さずに
信号が伝わりますから、化学的シナプスより信号は早く伝わります。このように、脳は遅い信号と
早い信号を使い分けています。コンピュータは電気信号によるデジタル回路だけの
組み合わせですから、脳とは計算の仕組み自体も全然違うわけです。
脳とコンピュータとを比べると、特に構成する情報処理素子に大きな違いがあります。
脳の素子である神経細胞は、情報を0、1で表現するコンピュータの単純な素子に比べれば、
信号伝達の仕組みも複雑です。