12/01/08 18:15:28.61 Q2czmGQ1.net
>>366
キャッシュは増やせば効率が上がるという単純思想はやめような。
L4キャッシュを主メモリと同じだけ用意すれば話は違うだろうけど
それなら主メモリなど不要になる。
キャッシュはプログラム上に無駄な読み書きが有る場合にその無駄な部分を
吸収してくれるだけであって実効的な速度は主メモリの速度に依存してしまう。
L4とかCPUからの遅延が大きすぎ実装してもその遅延部分だけで性能を
逆に落としてしまう。
容量を大きくして実効効果があるのはL4ではなくL3であり、それよりL2
のほうが上であり、一番容量を大きくするべきなのはL1キャッシュである。
つまりL1が大きくして性能が上がるのであるならばL2もL3も不要になる。
現実問題としてDRAMをMCMではなくCPUのコア部分に実装した
方が高速になる、その場合は容量を増やすことが出来ないという欠点がある。
何故CPUコア内部にDRAMか?という疑問にはCPU外部の基板上の
配線数問題があり、CPUの足の数が現在2000を超えるものがあり
これ以上増やすのは基盤実装上の困難があるってことです。
現在のCPUとDRAMの最悪距離も最大20cm程度の遅延があり
この距離=性能の劣化に繋がるってことです。
メモリの性能を上げるには中間回路(キャッシュやバッファ)や
分離できる接続点(CPUソケット、メモリソケット)や、配線距離と
電圧(高いほうが反応が早い)などが関係しており、これらを出来るだけ
なくすのが最も高性能になります。