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病室の少年7 - 暇つぶし2ch1:陽愛
25/04/08 14:42:13.39 aNl7q4Wqd
僕らは神社に向かった。外は少し薄暗く不気味な雰囲気が漂っていた。
神社に行くとそこに人影があった。「お父さん」
呼びかけながら近づくとお父さんはゆっくりと振り向いた。「なんだ」
お父さんは僕らを見つめている。その目には光が無かった。
「話があるんだけど」そう話しかけてもお父さんは何も答えない。
「夜神美月を殺したのは貴方だろう」
翼が沈黙を破った。その発言にお父さんは少し肩を震わせた。
「俺はやっていない」そう小さく呟いた。「証拠は揃ってるよ」
「…そうか」お父さんは面倒そうに呟いた。
「俺が美月を殺したとして…動機は」
「零斗は2人の口論を聞いたらしいが」
「確かに口論はした。だからといって殺しはしない。殴っただけだ」
「殴っただけだと?」その翼の言葉にお父さんは黙ってしまった。
そして絞り出すように呟いた。「全部あの女のせいだ」
そう聞こえた。「…かよ子さんのこと?」
そう問いかけると、そうだと答えた。
そして僕に視線を向けた。
「8年前の事件の犯人はあいつだ。あいつはお前を恨んでる。
なんでか分かるか?」そう言われて思い出す。
「…うん」当時、僕と翼はいじめられていた。
そのいじめの主犯は当時担任教師だったかよ子さんだった。
お父さんを好いたが振られて仕返しに僕を虐めた。
ある日その虐めを翼が止めた。だが翌日翼も虐められた。
お母さんが虐めの証拠を学校に提出した。結果かよ子さんは退職となった。
8年前僕を事故に遭わせたのも復讐の内だったんだろう。
「今回もあいつはお前を殺そうと木の影に潜んでた」
「でもかよ子さんは容疑を否認してたけど」
「おかしく無いだろ。そう易々と認めない」
「結局僕を突き落としたのは誰なの?」お父さんは黙っていた。
長い沈黙が続いた。その時暗闇からパトカーのサイレンの音が聞こえた。
2025年4月28日
僕らはニュースを見ていた。昨日あの後お父さんは警察に連行された。
かよ子さんの取り調べでの発言によりお父さんが僕を突き落としたとして
警察がお父さんを逮捕すると言う決断に出たらしい。
後日裁判が行われるらしい。お父さんは取り調べではこう発言していた。
"「俺は美月を殺していない。零斗を突き飛ばしてもいない」"
終始自身の無実を叫んでいたらしい。
しかし明らかな突き飛ばした証拠があり、裁判は不利になる可能性が高いとの事だった。
「結局動機ってなんなんだろうね。2人とも容疑を否認してるけど」
2人とも容疑は否認しているが殺したかったと発言していたらしい。
「なにそれ怖」「まぁ、これで解決だろう」
「そうだね」色々あったがこれで解決だ。「明日神社にお参り行く?」
僕はそう提案してみた。解決を祝いたかったからだ。
「別に良いがまだ入院期間じゃ無いのか?」
「もうほぼ治ってるから平気だよ」「本当か?」
翼は疑いの目を向けてきた。「大丈夫だよ」逆に僕は余裕げにしてみた。
「なら良いが」翼は呆れたような目をした。
「まぁ今日はニュースを見て過ごすか」
「そうだね」ニュースにはかよ子が裁判で起訴されたと言う事を話している。
お父さんは裁判で起訴された。もう僕らには会えないだろう。
脱獄でもされたら別だけど。お母さんの葬式がこの前あったらしいけど僕らは行けなかった。
出来れば行きたかったが内密に終了した。学校へはもう少しで通える。
なかなか授業について行く事が出来ず退学になりかけているが
ギリギリ退学しないラインで留まっている。
このままだと不味いので放課後翼からの補修を受けている。
そろそろ試験にも近くなってくる。僕は高校を卒業したら居酒屋を経営しようと思っている。
翼に言えば笑われるかもしれない。だが僕は本気だ。神社では居酒屋を経営出来ますようにと願う。
そんな事を考えながら僕は今日も過ごすのだった。


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