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2025年4月26日僕は隙間風の音で目が覚める。傍には不安そうな顔をした翼がいた。
「大丈夫か?」僕は体を起こし翼に向き合う。
「大丈夫。僕、何してたっけ?」
「随分と眠ってたぞ?疲れてるんじゃ無いか?」
「そうかな…。それで翼は何しに?」
「報告さ。少し問題が起きた」「問題?」
「あぁ、容疑者が増えた。昨日当時の現場通行人に聞いたところ
君の父親らしき人物が君の背後にいる場面を見たらしい。
だが一瞬しか見ておらず自信が持てないらしい」
「そうなの?」「あぁ、居たらしい」
「じゃあお父さんが僕を?」「可能性はある。それと…監視カメラに指紋が二つ付いていた。
その指紋の持ち主は君の父親とかよ子のものだった」
その言葉に僕は困惑した。「え…どういうこと?」
「2人に何かしらの関係があるって事だ」
「そんな…」それが本当ならお父さんが僕を突き飛ばしてかよ子さんと共に
監視カメラの映像を編集したということになる。
「どうしよう…」「君の父親はどこにいる?」
「分かんない…」最近お父さんと会っていない。どこかでふらついているのだろうか。
「……一度調べた事を整理するか。
紙とペンをはないか?」
「えっと…あった」
A4程の紙とペンを手渡すと翼はスラスラ描き始めた。
"4月16日 事故
4月23日 捜査開始
かよ子…木の影で目撃情報あり
夜神修也…神社で目撃情報あり
謎.犯行動機
監視カメラ…細工・かよ子、修也の指紋あり"
「こんな所か」「謎も解けてないよね」
「犯人がわからなければどうしようもない。
昨日君の父親に話をしたが当時神社にはいなかったと言っていた」
「え?じゃあ容疑者から外れてもいいんじゃない?」
「そうだが、君の母親に話をした所、居たらしい」
「…どういう事?」「どちらかが嘘をついているということだろう」
「翼はどっちだと思うの?」翼は少し困った素振りをした後呟いた。「…分からない」
「僕はお母さんが嘘をつくはずないと思うけど」
「そうだよな…全く、困ったものだ」
「どうする?」「どうするか…」
翼は悩んでいるようだった。そこで僕にある考えが浮かんだ。
「ねぇ、僕用事があるから後で話し合うでもいいかな」
「別にいいが…何をするつもりだ?」「まぁ、ちょっと…」
翼は探るような目で僕を見つめる。
「…何か変なことを考えてるんじゃ無いか?」
「そんなわけないでしょ?」
「…そうだよな。分かった、後で合流しよう」
翼は病室を後にした。そして僕は自販機で飲料水を買いお母さんの病室に向かった。
お母さんは病室のベットで眠っていた。だが顔色が悪かった。
呼吸が浅いようだった。暫くするとお母さんは目を覚ました。
「…零斗」「お母さん、大丈夫?」
眠っていたからかお母さんはどうやらあまり目の前が
よく見えてないようだった。僕は持っていた飲料水を手渡して少し飲ませた。
僕が病室を出た後自販機で飲み物を買っているお父さんが居るのが見えた。
お父さんはお母さんの病室の病室に入りお母さんと何かを話していた。
数時間後、突然看護師の人が病室に焦った様子で入ってきた。
「零斗君、落ち着いて聞いてね」「はい…」
「お母さんの容体が悪化して息を引き取ったわ」