15/10/21 15:24:38.53 8USnDo1D.net
>>937
問題は、GHQという戦勝国の外圧により強制的かつ期限付の短期間で改変させ
られてしまったことにある。
最終的には、「わたしわ(は)」など、かな遣いと口語の完全な一致や、「ず」と「づ」
のような同音を、1つにまとめることまで目標にしていたらしい。
ところが、現状を見ても分かるよう様々な部分で中途半端に終わっている。
理由は、徹底的な改革が予想以上に困難だった点に加え、(調査の結果、日本人
の国語レベルが予想以上に高かったため、改革の必要性が低くなり)GHQがこの
作業を途中で投げ出してしまったことなどにある。
そのため、旧仮名遣いと比較し、新仮名遣いには曖昧な部分が多いという。
一方、合理的な日本語の改革については、明治からずっと漢字全廃のかな文字会、
ローマ字を国字にしようという日本ローマ字会、従来のままでいいという国語学者、
三つどもえの議論が続いていて、政治的な力関係も含め話が一層複雑化していた
という事情もあったんだよね。
日本語改革の話は、分厚い本が一冊書けるくらい複雑な経緯があり奥が深い。
たとえば下の画像は、ローマ字推進派の東京帝大の教授が、すべてローマ字で書き
上げた『力学の教科書』からの抜粋。
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