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2014年11月22日の夜、長野県北部を震源とするマグニチュード6.7の大きな地震があり、長野県の小谷村、小川村、長野市で震度6弱の揺れを観測したほか、長野県の白馬村、信濃町で震度5強の揺れを観測した。
神城断層と呼ばれる活断層が動いたことで地震が発生したと見られている。
しかしこの地震で生じる疑問がある。
それは、震度5強の白馬村の被害が、他の市町村よりもとび抜けて大きかったことである。
最大震度の6弱を観測した小谷村では、負傷者数が4人で、同じく最大震度6弱の長野市では12人、小川村 (震度6弱) では1人であったのに対し、震度5強の白馬村では、23人も重軽傷を負っているのだ。ちなみに、同じ震度5強だった信濃町では、負傷したのは1人だけだった。
かなり被害の出方に違いがあったようだ。
白馬村では、木造の家屋の多くが倒壊するなどの被害が出たが、他の市町村はそうでもなかったのだ。
ちなみに、気象庁によれば、震度5強程度の揺れでは、家屋が倒壊するほど激しい揺れではないという。
なぜ、最大震度6弱ではない白馬村で、被害がずば抜けて大きかったのだろうか。
まず、今回の地震の震源をよく見てみると、白馬村の直下であったことがわかる。
( URLリンク(www.data.jma.go.jp) )
さらに、白馬村の中で被害が顕著だったのは「堀之内地区」と呼ばれる場所だったが、ここには震度計はない。
つまり、白馬村では、堀之内地区など震度計のない地域では、震度5強よりも強い揺れを記録した可能性が高い。
白馬村全域が震度5強だったわけではなく、あくまで震度計のある場所で震度5強だっただけかもしれないのだ。むしろその可能性は高い。
白馬村で家屋に被害が出た地域は震度6弱だったかもしれないし、震度6強など更に大きな揺れだった可能性も十分にある。
震度は、あくまで震度計が設置されている場所の揺れの大きさ。
そのため、場所によってはもっと大きい揺れかもしれない。