17/05/12 21:20:47.93 lrinXoBK.net
【中村修二氏はなぜノーベル物理学賞を受賞したのか?】
そのときのノーベル物理学賞は、「高輝度で省電力な白色光を可能にした、青色発光ダイオード(LED)の発明」
に対して功績があった研究者に与えられました。
◎その中で中村氏の功績は、ノーベル財団のサイトによると以下の二つになっております。
(1) アニーリングによるp型化
※当時、窒化ガリウム(GaN)という化合物半導体でのp型化は、理論的に不可能とも言われていました。
しかし89年に天野氏らが電子線照射によるp型化に成功し、GaNでのpn接合型青色LEDの作製に世界で初めて成功しました。
それを、より簡単な手法であるアニーリング(熱処理)することでp型化に成功し、量産化の道を開きました。
(2) ダブルヘテロ接合の形成による高量子効率の達成
※※p型とn型の半導体を単純に接合(ホモ接合)すれば、ダイオードは発光するのですが、ダブルヘテロ構造にすることによって、更に効率よく発光させることが出来ます。
これは半導体レーザー(LD)にも、よく使われる方法ですが、それにより当時世界最高レベルの高輝度を達成しました。
URLリンク(www.nobelprize.org)
◎実際には、どのように開発されたのか?
(1) アニーリングによるp型化
・これは日亜化学当時の部下の妹尾氏と岩佐氏の発見であり、中村氏は、直接研究開発には関わっていません。
しかしその論文は、部下にも会社にも無断で、中村氏自身がファーストオーサー(筆頭者)として発表されました。
(2) ダブルヘテロ接合の形成による高量子効率の達成
・これも日亜化学当時の部下の向井氏、岩佐氏、長浜氏の研究成果で、
中村氏は、実験にも殆ど参加せずに、試作さえしていないと言われています。
◎つまり中村氏がノーベル物理学賞を受賞出来たのは、
中村氏が青色LEDの開発において、「独創的な発見」「莫大な利益の源泉」であり『最大のブレイクスルー』と豪語して、
裁判で特許の帰属と対価を争った、『404特許』に関連するものではありません。
それ以外の当時の部下の研究成果に、その部下にも会社にも無断で、論文をファーストオーサーとして提出した。
その研究成果をスウェーデン王立科学アカデミーに認められた。
それが中村氏がノーベル物理学賞を受賞した全てであり、それ以上でも以下でもありません。