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塩分を制限することによる血圧の低下は、たった1!
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我々の血中のナトリウム量は非常に狭い範囲で調整されています。多ければ尿と一緒に捨てれば良いのです。しかし、少ない場合は必死にナトリウムを保持するように頑張らなければなりません。ナトリウムが少なくなると、レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系が働きます。このレニン-アンジオテンシン-アルドステロン系は体の恒常性、特に血液量を守るために緊急事態で働くホルモンです。しかし、ナトリウム摂取量が減ると、このメカニズムが働いてしまいます。
レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系は様々な心血管疾患に関わっているものなので、ナトリウムの摂取量が少なくなると、健康に害を及ぼすことは容易に想像できます。
下のグラフ(図はこの文献より)はナトリウム摂取量と心血管イベントのリスクの関連です。ナトリウム摂取量が3~4g/dを下回り、6~7g/dを上回ると、リスクが上昇だけでなく、より高い摂取量ではなく低い摂取量の方がリスクが数値的に高くなることに注目してください。
日本人の摂取量の中央値は、平成22~23年中央値で、男性 10.5~11.8g、女性 8.8~10.0gなので全く問題ない量です。敢えて、塩分制限をしなければならない根拠は全くありません。塩分を制限することが健康的ではありません。
高血圧は糖質過剰摂取が犯人だと考えています。糖質制限をすると高血圧が改善する人がかなりの割合でいます。また、カリウムの摂取不足も高血圧を招きますので、十分なカリウム摂取が必要です。(「塩分制限をしても血圧は下がらないかもしれない」参照)
ナトリウム/カリウム比は1以下を目指しましょう。高血圧のない方は塩分制限はやめましょう。