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糖尿病の人はがんの発症リスクが高い メカニズムを解明 新たながん予防法や治療法に期待
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京都大学の研究グループは、「高インスリン血症」になると、「細胞競合」がうまく働かず、がん細胞が増えるというメカニズムを発見した。
2型糖尿病や肥満の人の多くで、血中のインスリン量が増える高インスリン血症がみられる。血糖値を調節するホルモンであるインスリンは、食後などに血糖値が高くなると、それを元に戻すために血中に分泌される。
遺伝的な要因や、肥満、運動不足、ストレスなどの要因により、体がインスリンが効きにくい状態になり、血糖値を下げるためにインスリンが多く分泌され続け、体内のインスリン量が異常に増加した状態が高インスリン血症。
研究グループは、高インスリン血症の状態になると、異常細胞のタンパク質合成能力は正常細胞よりも高くなり、正常細胞によって排除されなくなって、腫瘍化することを突き止めた。