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送電線にさらされることと,MR にさらされることとの間には,重要な違いがある。違いの一つは,60 Hzの送電線の磁場とは異なり,MRの磁場は静磁場であるということ
である。もう一つの違いは,MR の静磁場は電場成分を伴わないということである。あらゆる超低周波(ELF)の生物学的影響について提唱されている機序は,カルシウム
イオンのサイクロトロン共鳴が関与している(文献 38)。
そのような機序は,磁場(変動し得る磁場)及び(ほぼ間違いなくカルシウムの)サイクロトロン共鳴周波数で変動する直交電場の両方を必要とする。カルシウムイオン
のサイクロトロン共鳴周波数は,384 Hz/mT である。地磁気の強さは,約 0.02 mT から 0.05 mT である。60 Hz の電場がカルシウムイオンのサイクロトロン共鳴を引き
起こすには,0.156 mT の直交磁場強度を必要とする。そのような電場と磁場との組合せは,送電線の近くに生じることがある。