15/06/22 23:27:30.49 2EbNXuld0.net
私の記憶に残っている坊さんは母方の実家の坊さんだな。
私の実家は臨済宗という檀家の少ない宗派の禅宗で田舎に寺はない。(私が小学校低学年まではあった)
坊さんというのは、国家公務員のようなもので、人気のない田舎には派遣されてやってくる。
宗派は違うが母方の実家の坊さんが”何かのご縁”だと実家の先祖の世話をしてくれた。
その坊さん癌で余命宣告されてるのに最期まで田舎の寺で檀家の面倒をみてたよ。
息子は京都の大きな寺の住職で父親の病を知って自分のところに呼び戻そうとしていたけど
本人は最期まで息子の世話になる事を拒んで、檀家の世話をする側を選んだ。
緩和治療も拒み「これも現世の自分の修行」だと割り切ったのだろう。
亡くなる直前まで自分で車を運転して檀家の世話をしていたよ。
人の生き様は十人十色だけど、他人の世話を焼くことができない器なら
せめて他人に迷惑をかけない振る舞いをする重要さを教えてくれた坊さんだったよ。