21/04/17 09:36:58.44 UDrFsDTp0.net
あの人は今 2019年オープン戦首位打者 木浪 聖也さん(40歳)
2034年、阪神巨人戦。それをスマホの動画で見つめる男がいた。
ルーキーでオープン戦首位打者を獲得。将来を嘱望された元阪神タイガース、木浪聖也さん(40)だ。
「あの頃は若かったですね(笑)」若き日を回想する木浪さんは、どこか寂しげだ。
「未だに当時の夢を見ることがあるんですよ。巨人戦で、僕が名ショートとして1イニング
3併殺を完成させる夢を」
木浪さんは入団3年目、度重なる失策や成長しない打撃に見切りを付けられ、
後輩野手にポジションを奪われた。何とかポジションを奪回しようと焦ったあげく
投球イップスになってしまい、守備固めの9回にサヨナラエラー。
結局イップスは完治せず、その年にタイガースから戦力外通告を受けた。
「妻からも愛想を尽かされ離婚しました。でも慰謝料と養育費はなんとか毎月払っていますよ」
現在の勤め先は地元青森の核処理施設。仕事内容は構内清掃と廃棄物の運搬だ。
「防護服は重くて暑苦しいですが、甲子園での野次に比べれば何てことないですよ」とおどけ、
「いいもの見せましょうか?」と取り出したDVDには「木浪聖也ファインプレー集」の文字が。
「知ってます?2020年の僕の守備率は、坂本さんに次いでリーグ2位なんですよ?」
「僕もイップスさえなければって・・・歯がゆいですけど」
「今はもう現役に未練はありません。年1回面会を許された一人娘だけが僕の生きがいです」
(写真) 防護服で核廃棄物を手に持つ木浪さん