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阪神ドラ6小川、圧巻3者連続K「自信になった」 矢野監督絶賛「勝ちパターンでも」
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球団を通じた取材では実戦復帰した岩崎の質問に答え終えると、自らドラフト6位右腕の名前を挙げた。
「小川がね、すごくよかった。今日の投げっぷりであれば、勝ちパターンでも使っていきたいというような登板だった。すごく楽しみにしています」。
守護神・藤川、セットアッパー・エドワーズ、岩崎らが形成する強力リリーフ陣。その一角を担う候補として、小川を組み込んだ。
それほどのインパクトを与える投球だった。小川にとっては人生初の甲子園での登板。
「すごく投げやすかったです。夢に見ていたマウンドで投げることができたので」。先頭の原口を二飛に打ち取ると勢いづいた。
木浪はチェンジアップで空を切らせた。坂本、高山を直球で空振り三振。
「真っすぐで押せたのはよかったですし、空振りが取れたのは自信になりました。
今日みたいに真っすぐでどんどんアピールして、層の厚い投手陣に入れるように頑張っていきたいです」。
1軍実績もある打者を抑え、確かな手応えをつかんだ。
今年の支配下での新人は6人中、上位5人が高卒。唯一の大卒・小川は、ドラフト6位で最後に指名を受けた。
これまでは同1位・西純(創志学園)、同2位・井上(履正社)ら甲子園を沸かせた選手が脚光を浴び、小川への注目度は高いとは言えなかった。
だが、実力主義の世界で指名順位は関係なかった。
最速149キロの直球と、フォークのような軌道で落ちる“パワーチェンジ”を武器に、地道に評価を上げてきた。
今や新人で唯一、開幕1軍に近い存在だ。
補強は新外国人5選手らだけではない。小川が指揮官の言葉を実現できれば、これ以上ない補強となる。